干潮の夕暮れに“空を映す鏡”のような写真が撮れる父母ヶ浜。SNSで一躍知られた香川県三豊市は、人口6万人の香川の西部に位置するまちです。その三豊が、航空会社と組んで「二地域居住」を後押しし、移住した人が地域に定着する例も生み出しています。呼ぶ入口から、“定着”まで──三豊の仕組みを考えています。
絶景が“入口”になる
三豊の名を全国に広げたのは、約1kmの砂浜「父母ヶ浜」でした。潮が引いた夕暮れの水鏡が「日本のウユニ塩湖」とSNSで話題になり、多くの人が訪れるようになります。まず“行ってみたい”をつくる——これは関係人口の入口です。ただ、訪れるだけで終われば、定着にはつながりません。
航空会社と組んで、“もう一つの日常”を
三豊市は日本航空(JAL)と連携し、二地域居住・関係人口づくりを進めています。JALが全国の市町と展開する広域プログラム「つながる、二地域暮らし」に三豊市も参加し、都市と地域を“移動”でつなぐ取り組みを重ねています。関係人口を可視化し、関わりを深めてもらう——国も後押しするこの流れに、三豊は民間企業と組んで“搭乗”しているかたちです。
「関わり」から「定着」へ
三豊には、関わりが定着へ育った例もあります。地域おこし協力隊として都市部から移住した元パティシエの方が、築100年を超える古民家を活かしたカフェを開き、地域の食や人をつなぐ拠点にしています。訪れる→関わる→移り住む→なりわい(生業)をつくる→社会とつながる ── 三豊では実際の形になっているようです。
これからの“地域の未来”の描き方
三豊が教えてくれるのは、呼ぶ入口(絶景・二地域居住)と、根づかせる伴走(移住後の暮らしを支えること)は両輪だということです。航空会社のような外部パートナーと組んで入口を広げつつ、移り住んだ人の声を拾い、なりわいや暮らしが続くよう支える。その両方があってはじめて、“関わり”は“定着”に変わります。移住後の伴走を市だけで抱え込まず、外部の専門的な支えを重ねることも、現実的な選択肢になりそうです。
- 三豊市 公式発表「JALとの連携による二地域居住・関係人口の取組」(2025年4月30日) https://www.city.mitoyo.lg.jp/hotnews_old/hot07/hot2504/13818.html
- 三豊市 移住ポータル「三豊市暮らし手帖」 https://www.city.mitoyo.lg.jp/mitoyo_kurashitecho/index.html
- 三豊市観光交流局「父母ヶ浜」 https://www.mitoyo-kanko.com/chichibugahama/
- (参考)日本航空「持続可能な二地域居住モデル『つながる、二地域暮らし』」(三豊市の参加) https://press.jal.co.jp/ja/release/202507/008898.html
- (参考)三豊市公式note「週刊みとよ ほんまモンRadio!」(古民家カフェ「季-とき-」紹介) https://mitoyo-city.note.jp/


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